コミュニケーション上達法

コミュニケーションには決まったスタイルがありません。
スタイルは自分で決めなければいけません。
では、どうしたら自分の意見をうまく相手に伝え、相手を理解することができるのでしょうか。
おとなの塾では、つぎのステップから構成される「コミュニケーション上達法」を提案しています。

  • 情報を伝える
  • 情報を受けとる
  • 自分らしさを知る

情報を伝える

コミュニケーションは、相手に情報を伝えるプロセス(発信)と相手から情報を受けとるプロセス(受信)で成り立っています。
相互に交わされる情報は、いつ、どこで、何があったなどの客観的な情報や自分の考え、気持ちなどの主観的な情報です。

ビジネスで交わされるコミュニケーションのポイントは正確性です。
発生した事実などを客観的に伝えることもさることながら、自分の考えや気持ちも正確に伝えなければいけません。
しかし、考えや気持ちはうまく伝わるものではありません。
自分の気持ちを客観的に受けとめられなかったり、具体的で適切な言葉に置き換えることができなかったりします。
では、どのように伝えたらよいのでしょうか。
「相手は理解できない」ということを前提にすることがポイントです。
そうすれば、理解できないところがあってもあまり気にする必要はなく、相手に理解できたか確認して補足すれば事足ります。
時には、相手から「何を考えているのかよくわからない」といわれることもありますが、それを気にして自分の考えや気持ちを正直に伝えられなければ、自分自身がより一層不可解な存在に陥ってしまいます。
たとえ相手から理解が得られなかったとしても、「コミュニケーションを重ねるうちに理解が深まれば十分」という気持ちをもつことが大切です。

情報を受けとる

相手から情報を受けとるときの正確性とはどういうことでしょうか。
録音や録画などで情報を記録すれば正確性が保たれると思われがちですが、言葉にならない考えや気持ちまで理解することは大変難しいことです。
知識や経験、価値観などは一人ひとり異なります。
共通の価値観を見いだして意気投合するときもありますが、相手が何を考えているのか見当がつかず、理解できないときもあります。

相手から情報を受けとるときのポイントは、先入観や偏見をもたず情報をありのままに受け入れることです。
一度みたり、聞いたりしただけですべて理解するのは大変難しいことです。
相手にどこまで理解できたか伝えながら理解を深めるという進め方でかまいません。
互いの勘違いやすれ違いを少なくすることが肝心です。
相手の考えや気持ちがまったく理解できないときは、「よくわかりません」と素直に伝える勇気も必要です。
互いの意見が折りあわず平行線のままであったとしても、互いに考えや気持ちを自由に伝えあえる関係を築くことが大切です。

自分らしさを知る

相手に自分を理解してもらうためには、まず自分自身を知ることです。
心理学者ジョーゼフ・ラフト、ハリー・インガムによって考案された「対人関係における気づきのグラフ式モデル」(「ジョハリ」の窓)というものがあります。
ここには対人関係からみた自己概念が示され、「他人は気づいているが、自分では気づかない領域」が存在することがわかっています。
自分では気づかない自分の存在があります。
他の人は気づいていますので周知の事実ということです。
それを知るには気づいている人から教えてもらわなければいけません。
それには勇気が必要です。
このような領域は誰にでも存在していますので、それ自体は恥ずかしいものではありません。

コミュニケーションのポイントは「ありのままの私」を受け入れることです。
他の人から自分の言動を指摘されたとしても、それが事実であれば仕方ありません。
「ありのままの私」を受け入れ素直に認めることです。
「ありのままの私」で自由にコミュニケーションを交わすことができれば、本来の「私」を理解してもらえます。